ヘッドライトのバルブ交換 2000.10

純正バルブの暗さが以前から気になっていて、なんとかしたいものだと考えていました。調べて見ると、純正の55Wに対して85W相当の明るさを放つ高効率バルブというものが売られていることがわかりました。これならきっと今より明るくなるに違いないと考え、量販店に行ってみると各社から実にいろいろなネーミングで発売されています。
Audi A4は、ロービーム、ハイビームともにH7という規格です。AudiオーナーのHPや掲示板の書き込み記事などから、どうやらBosch Real-Whiteが明るさ、寿命の点でバランスが良いらしいことがわかったので、これを量販店で探しました。ところが、この製品でH7型はあいにくどこの店でも在庫切れだったので、Super Autobacs店員おすすめの新製品PIAA X-TREAM WHITEというバルブを買いました。PIAAは寿命が短く、長くても半年程度で断線してしまうとの評判がありましたが、当時発売されたばかりの新製品だったことからあまり気にせず購入しました。

バルブの交換作業自体はさほど難しいものではありません。取扱説明書にしたがい、バルブ表面を素手で触れぬよう気を使いながら交換を終えました。さて、夜間に点灯してみると想像していたよりもかなり青く、ホワイトというよりは蒼白色という感じです。走行中は、いままで目立たなかった路側帯や、ガードレール支柱の反射板がよく見えるようになり、さすがは高効率バルブだと感心しました。また、信号待ちのときに前車を照らす青白い光もカッコよくこの交換には満足していました。

ところが、雨天の夜に走ってみて評価は一変しました。暗いのです。もともと純正バルブでも雨天には光が散乱して暗く感じるものですが、PIAA X-TREAM WHITEに交換してからは、雨天時以外との落差が今まで以上に大きく感じられました。しかたなくこれまであまり使ったことがないフォグランプを点灯しましたが、雨天の夜間走行時に常にフォグランプを必要とするのでは、何の為の高効率バルブなのかと考えるようになりました。
調べてみると、蒼白色光のバルブはバルブ表面を青色コーティングすることで白色光を生み出していて、高効率をうたっていてもノーマルバルブと比較すると、実際の光量は落ちる場合があるとわかりました。また、光の性質上、色温度が高い(=青白い)光は波長が短いため遠方まで届かず、暗くなることもわかりました。
さらに明るい光を得るためにはキセノンヘッドライトしかない、と考え換装を検討することにしました。最大のネックはやはり値段です。当時販売されていた汎用のキセノンユニットは、12万円前後でサラリーマンには簡単に買えるものではありません。しかし、PIAA X-TREAM WHITEなどの高効率バルブは純正バルブに比べ極端に寿命が短かく、(純正品は購入後、初回車検までの3年間持ちました)特にPIAAの場合は最短で1ヵ月〜半年程度で切れてしまうという使用レポートもあったほどです。これではバルブ交換を何度も繰り返すうちに相当な費用がかかることになるのは必至と考え、キセノンライトの導入を決意しました。 

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