My Guitar 1 / Fujigen Expert OS with Seymour Duncan 2008.08〜

Fujigen Online Shop Web Order Systemで発注しました。Fujigenは昔から国内外のエレキギターの生産(OEMを含む)してきた伝統あるメーカーです。ネック材にカーリーメイプルやバーズアイメイプルも選べるけど、杢のある材は強度的に?だから、ベースギター用のネックには使わないという話を聞いたことがあるので、普通の柾目材にしました。
実際、私が今持っているWarmoth社製バーズアイメイプル・ネックのYAMAHA Pacifica Customはサスティン不足の傾向があるので.....。

ピックはフロントにSeymour Duncan SH-2n JAZZ Model、リアにSeymour Duncan TB-5b Duncan Custom Trembuckerを別途購入して持込みました。センターはFujigen オリジナルのES-V5C/BKです。持込みのフロントとリアピックアップにはDiMarzioも候補に考えましたが、ストラトシェイプにDiMarzioではYAMAHA Pacifica Customとあまり変わらない音になるだろうと思って、Seymour Duncanに決めました。

Web Order Systemでは好みに応じて様々な仕様を選択できます。オーダーにあたって私がイメージしていたのは、Varita U.S.A Soltar Exclusive 松原正樹 Modelです。オーダーの仕方はWeb上で好みのパーツを指定していくだけでとても簡単です。すべての仕様を決めて送信すると確認メールが届き、内容に変更がなければ内金を送金するとギターの製作が始まります。

製作が進むと、写真とともに工程を説明するメールが届きます。最初に届いたのはこの写真で、よく見るとボディのネックポケット部分に注文者(私)の名前が書かれています。ボディはNCルーターで精度の高いキャビティ加工が施されているのがわかりますね。
ネックはこの段階で既にフレットが打たれています。Fujigen特許のCircle Fretting Systemと呼ばれる方法で加工されていて、ローフレットからハイフレットまでどの弦もフレットと直角に交差しており、クリアーでサスティンが豊かな音が特徴です。

ボディカラーはいわゆるシースルーブルーです。この色にしたのは、手持ちのギターにブルーがなかったこと、当時幼稚園児だった息子が書いた「おとうさんのギターの絵」になぜか青いギターが描かれていたことが理由です。イメージしているVarita U.S.A Soltar Exclusiveにも少し色合いが異なりますがボディカラーにブルーの設定があります。
こうして見るとボデイトップのキルトメイプルの杢目が際立って仕上がりがかなり期待できそうです。ピックアップのキャビティも導電塗料で塗られていて丁寧な仕事ぶりがわかります。

このあとボディはバフ加工で鏡面のように仕上げられ、美しいツヤを放つことになります。出来上がったギターを買っただけではわからない匠の技を見ることができる、しかもその一連の作業が私のためだけに行なわれている、そんなところもオーダーギターの醍醐味の一つですね。
このギターはピックアッフをボディトップのピックガードに固定する伝統的なスタイルなので、ボデイ直付けのYAMAHA Pacifica Customとも違う音になりそうです。
いよいよ出来上がりが本当に待ち遠しくなってきました.....。

一方、ネックも順調に仕上がってきています。オイル漬けの牛骨ナットが固定され、オプションのマッチングヘッドカラーに塗られてFujigenのデカールが貼られています。
写真には写っていませんが、チューナーにはGOTOHのクルーソンタイプのマグナムロックを選びました。これはコインでポスト部分を回すと弦の端をキッチリと固定でき、トレモロアームを使用してもチューニングの狂いを最小限に抑えらる優れものです。チューニングを安定させるために弦をポストに何回も巻かなくていいのも楽ですね

いよいよギターらしくなってきました。ネックがボデイに固定され、あとはブリッジやピックアップ等アッセンブリー、チューナーの組み付けです。作業台の上にギタークロスが敷かれていてギターとして扱われているのがわかります。
改めて見るとブックマッチのキルトメイプル杢目が印象的で、この一部がピックガードで隠れてしまうのがなんとももったいない。前回オーダーしたBacchus Live Road Modelで三角形のピックガードを付けずに同梱だけしてもらったのも、キルトメイプルの杢目を楽しみたいのが理由でした。

ようやく完成です。待ちに待った宅配便の荷物を受け取り、ギターケースを開けた瞬間の感動はとても言葉では表わせません。各部の仕上がり、抱えてみたときの印象等々、昨日のことのように覚えています。リアピックアップのSeymour Duncanの文字が誇らしげです。
弾いてみた第一印象は...、とても弾きやすいです。弾きやすさのポイントはネック。フレットのエンド部分が球状に仕上げられていて、手に当たりがいい。ネック自体は薄くなく適度な厚み(太さ)があるけれどこれがいい。1ヶ月ほど弾きこんでみてわかってきました。このギターはフェンダースケールでフロイドローズタイプのトレモロもついていないので、弦のテンションは結構きつい方です。最初はそのきつさに違和感もあったけど、手が慣れてくると不思議とテンションの強さが気にならなくなりました。その理由はネック裏のシェイプが絶妙で、チョーキングのとき指板上の指にちょうど良く力が入るように握ることができるのです。なのでテンションが気にならない。ほんのちょっとの差だと思うけど、今までにこんなネックシェイプのギターに出会ったことはありませんでした。
このネックだけをとってもオーダーした甲斐がありました。それと弦高の低さ。これがまた絶妙でいい弾き味を出してくれています。良い意味で自分のギタープレイが上手くなったように感じさせてくれる一本です。

Body Quilt Maple Top, Mahogany Back with Natural Binding
Neck Maple 1 peace U shape
Finger Board Rosewood
Scale 648mm
Tuners Select GOTOH® SD91-P5W-MG/NI Magnum Lock
Bridge Wilkinson by GOTOH VS100N
Pickups Seymour Duncan SH-2n JAZZ Model Nickel Coverd
Fujigen ES-V5C/BK
Seymour Duncan TB-5b Duncan Custom Trembucker Black
Controls Master Volume, Master Tone
5P-Selector SW (Bi-Sound System)
Mini SW(Bridge PU Direct)
Electronics None
Hard Ware Silver
Finish Transparent Blue

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